「C」Base Ball Bear

C

C

甘酸っぱそうで実はホロ苦い。
青春をストレートに描いたROCKである。
待ちに待ったBase Ball Bearの1stアルバムがついに出た。
最初の1枚目だというのに贅沢なほど良い曲揃いである。
限定生産だった「バンドBについて」が手に入らなかったので
そのアルバムのメイン曲だった「CRAZY FOR YOUの季節」が
1曲目に入ってるのが実に嬉しい。
それを皮切りにシングル曲を含めて
繊細で激情的なROCK NUMBERがこれでもかと流れる。
メインソングライターでVoでもある小出祐介
これでもかと甲高く感情的に歌い上げて行く。
そしてBANDのもう一つのキーパーソンである関根詩織の
ふんわりして透き通ったコーラスが
独特のエッセンスを曲に与えて絶大な効果を与えている。
また関根嬢のベースもまた独特のプレイを持っており
特に5曲目「スイミングガール」の流れるような
ベースラインは彼女にしか出来ない技だと思う。
(インタビュー等を見ているとプログレ系のベースに影響を受けたらしい)
それにしてもBANDの一体感とパワーが凄く厚い。
聴いている内に彼等からほとばしる情熱が
そのまま伝わってくるような勢いを感じられる。
今一番ノリにノっているまさにその瞬間の音である。
これをどう次に繋げて行くか気になるけど
まずはこのアルバムを存分に聴きこんでおこう。