「The Dead Eye」THE HAUNTED

THE DEAD EYE

THE DEAD EYE

THRASHというよりも正統派。
スウェーデンのTHRASH METALの代表格、THE HAUNTED
彼等もついに5枚目のアルバムを発売した。
バンドの核でもあるBjorler兄弟も
AT THE GATES(伝説のメロデスバンド)
の肩書きは不要かもしれない。
そんな彼等の新作はこれまでのと比べて「最遅作」と呼ばれている。
これまでほとんどが爆走THRASHな曲ばかりだったのに比べ
今回はGtのAnders Bjorlerの鳴きのメロディが重視されている。
最大の特徴はVoである。
前作から再加入したBANDの初代VoであるPeter Dolving。
彼はデス声ではなく伸びの良い高い声質の持ち主である。
今回は全編に渡って彼の幅広い唄いっぷりが堪能できる。
とにかくスイッチの入れ替わりが見事で
ブチ切れシャウトからサビの唄い回しへと
違和感無く切り替わっている。
しかしながらこのアルバムには
別の意味で他のアルバムと決定的に違う点が一つある。
それは今まで曲作り等に参加した
もう一人のGtのPatorick Jensenが
今回に限って個人的事情で参加しなかったのである。
こうして聴いてみるとJensenが
如何にBANDのブルータルな面を背負っていたかが分かる。
アルバムとしては良い出来なんだけど
BANDの重要な一部が欠けてしまったかのような
物足りなさを少なからずとも感じてしまう。
MEGADETHの「RISK」みたいなアルバムだと思う。
だからこそ次のアルバムに妙な期待を寄せてしまったりする。
しかしながらリフにはBAND特有の色が現れているし
違った一面を見れるという意味では興味深い1枚だと思う。
これは次なる始まりである。