「JOHNNY HELL」浅井健一

JOHNNY HELL

たぶん自分が今まで聴いた中で
最も鋭くギラついたギターサウンドだと思う。
知る人ぞ知る日本のROCK'N'ROLLER、
ベンジーこと浅井健一氏。
BLANKEY JET CITY,SHERBETS,JUDE
これまで全てBAND活動してきた彼が
JUDEを活動休止させてソロ名義で活動開始。
2枚のシングルを経て出た1stソロアルバム。
ソロ活動といっても1曲を除いて2つのBAND編成で録音。
1つはSHERBETSでの編成。
1つはBassに盟友・照井利幸氏、
ドラムにスカパラ茂木欣一氏を迎えた
3ピースでの編成である。
最大の聴き所はやはりそこであり
浅井さんの荒いギターと
照井さんの静かだけど芯のあるベースが
織り成す独特の音の世界に噛みつくように
スカパラ仕込みの野性味溢れるドラムを放つ茂木さん
と、この3人によるセッションは凄みのある音になっている。
一方、SHERBETSの編成では
BAND特有のフィーリング(特にキーボード)に絡めながら
浅井さんの自由奔放なROCK'N'ROLLが悠々と走り出す。
BAND編成が織り成すSOUNDは見事なものだが
やはりこれは浅井さんのソロワークである。
最大の違いはやはりギター。
曲の頭にスライド奏法を持って来たり
音の荒いギターでリフを弾いてみたりと
凄くPUNKで反骨心に溢れるギターサウンド
我武者羅にROCKをやっているという姿勢が感じられる。
一人の男が奏でるただ純粋で刺のあるROCK。

Johnny Hell

Johnny Hell