「impressions in blood」VADER

インプレッションズ・イン・ブラッド

インプレッションズ・イン・ブラッド

ポーランドの残虐王ことVADER
DEATH METALを代表するBANDとして
多くのメタラーに指示され長い歴史を誇ってきたが
ここに来て彼等に運命を変える事件が勃発する。
BANDの顔であり人間離れしたブラストビートを放つ天才ドラマー
DocがBANDを離れこの世を去ってしまったのである。
DEATH METAL界にとって大きな損失である事件であり
去年に出たMINI ALBUM
「The Art Of War」は彼に捧げられた。
そして悲しみから心機一転、
新たに加入したドラマーがDarayである。
2年ぶりのフルアルバムである新作は
彼の息吹が全快に刻み込まれた一枚となった。
Darayのドラミングは機械的なDocのプレイとは違って
野性的なむしろ野獣を感じさせる印象を持つ。
しかしながらテクニックも超人並に進化して
1曲1曲のプレイごとに破格の強さが垣間見える。
聴き所はなんと言ってもツーバス連打。聴いててスッキリする。
そしてBANDの演奏もDocの離脱以降にあったもやもや感が
一気に吹き飛んでしまったかのように凄まじいものがある。
PeterとMauserのギターソロの掛け合いも健在。
唯一の違いは曲の冒頭にシンフォニックサウンドを起用した所。
壮大なオーケストラから暴虐無尽なブルータルデスへと変貌する
ドラマ性のある展開へと進化している。
楽曲自体は相変わらずVADER節であるが
前へ進もうとする貪欲性がSOUNDを一気に進化させた。
ブルータルの元祖今だ健在なり。