「GLOWSTICKS FOR CLUBBING BABY SEALS」INDORPHINE

Glowsticks for Clubbing Baby Seals

Glowsticks for Clubbing Baby Seals

音楽というものは自由である。
やりたい者がやりたい音楽をやれば良い。
それが異なった種類であっても。
やりたいようにやれば良い。
この5人組BAND、INDORPHINEもまた
音楽をやりたい放題に暴れまくったBANDである。
のっけから猟奇的なHARD COREをブチかまし
Voも陽気に唄い、叫び、狂う。
ツインギターもノイズを鳴らし、リズム隊も弾け飛ぶ。
しかしながらこれだけでは終われない。
ロディアスに重厚なナンバーを歌いあげたと思いきや
いきなりRANCIDばりのPUNK ROCKをブチかます
そしてとどめは衝撃の高いMETALチューンを落とすのだった。
METALにPUNKにHARD COREと次々と音楽を変えて
当たり前であるかのように進行する様が凄みがある。
そういう部分では印象に残るSOUNDだと思う。
しかし彼等は1つだけ惜しい部分があるのだ。
実の所、彼等の本質はブルージーなHEAVY ROCKである。
あれだけ多彩な曲を間に挟みながら
本質の部分の曲はいまいちパッとしないのである。
というのも異質な曲のインパクトがデカすぎるのだ。
全ての曲に何だかの一貫性があれば
それはそれで良かったけれど残念ながらそれが無く
曲の個性は強いのが多かったけどまとまりが無かった。
つまり「やりたい放題にやった音楽の悪い例」
と言っていいくらい非常に残念な1枚。
Voの変貌っぷりは良かったけどね・・・。
あと隠しTrack(約10分間にわたりメンバーが汚い声を発する)
がいろんな意味で酷すぎる(苦笑)。