「A WEEKEND IN THE CITY」BLOC PARTY.

正直ここまでやるとは思わなかった。
ロンドンを拠点に活動する4人組BLOC PARTY
2005年に「SILENT ALARM」で
UK ROCK界に超新星の如く現れたが
その1st ALBUMはPOST HARD CORE等の要素が強かった。
しかし今作はプロデューサーを変えたからか
曲調・音も含め1stの時とはガラリと変わって
よりエモーショナルなUK ROCK SOUNDとなっている。
前作は発展途上の印象が強かったからこの成長は凄く良い。
アルバムに収録されている楽曲の多くは
Vo(Kele Okereke)が
自身の身の回りに起こった出来事を唄っており
それを切ないメロディと疾走するビートに乗せることで
曲のメッセージ性を心に深く染み込ませている。
テロを唄った2曲目「HUNTING FOR WITCHES」がそうである。
また人種差別への怒りを唄う7曲目「WHERE IS HOME」も
冒頭のやりきれなく物悲しい雰囲気はある種凄みを感じる。
その一方でシングル曲でもある9曲目「I STILL REMENVER」は
凄く温かみのあるVoでアルバム中屈指の名曲となっている。
アルバム全体を通してBANDの個性が凄く現れており
優しさと厳しさ、そして儚さを感じ取ることができる1枚。
奮えたギターメロディが全てを物語る。