「Good Bye 44th music」CONDOR44

Good Bye 44th music

Good Bye 44th music

繊細で尖っているが不思議と暖かい。
年明けて一月しか経ってないのにもう凄い名盤を聴いてしまった。
男女ツインVoの3ピースバンド、CONDOR44
1999年に結成してオリジナルアルバムを2枚出し
2003年に創作活動に専念するために活動を休止。
よって今回が4年ぶりの新作ということになる。
前作のアルバムが出たときは2002年で
当時は邦楽というとLOUD系をほとんど聴いていたので
このBANDのことも当然知らなかったから今回が初となる。
長いキャリアを積んでいるだけあって
曲や演奏力を含めてそのクオリティの高さに脱帽した。
何よりもVoである。
Gtを持つ男性Voは少し粘りのある爽やかな声。
Baを持つ女性Voは哀愁があって鋭い声。
この2人が繰り出すリアルで心に訴えかけるVoと
風のように舞い、掛け上がり、なびくバンド演奏が一体化して
これぞGUITAR ROCKである!と思わせるSOUNDが展開する。
まるで生きているかのように感情を震わすギターも良いが
時折スッと入るチェロの演奏も哀愁さに一役買っている。
長編だけど飽きさせることなく精巧に創られている曲
(4曲目「good night 44th music」)から
凄くシンプルだけど強く印象に残る曲(6曲目「終」)まで
長い歳月を経て完成された曲が最初から最後まで揃っている。
一風変わっているが意外と実は人間味に溢れている。
それがROCKってもんだろう。