「ON FRAIL WINGS OF VANITY AND WAX」alesana

On Frail Wings of Vanity & Wax

On Frail Wings of Vanity & Wax

元々はA STATIC LULLABYの所属するレーベル
FEARLESS RECORDSに興味があってHPに飛んだのだが
そのサイトのトップページに大々的に紹介されてあって
流れてきた音源を聴いて本能的にヤバい!!!と思った。
それがこのバンド、alesanaである。
2004年にノースカロライナ州で結成された6人組。
アルバムは既に1枚出しているみたいだが
FEARLESS RECORDSからは初のアルバムのようである。
編成はツインヴォーカルにツインギターとリズム隊。
Voは主にスクリーム担当とメロディック担当と分かれており
片方は曲によってはkeyも担当している。
ジャンルは大隊で言えばスクリーモである。
しかしこれが只者じゃない。
曲はメロディがどこよりも繊細で際立っており
自分の中では今まで聴いた中で最も美しいスクリーモだと思う。
特にVoの声が女性と思うくらい清く高い。
何曲かは女性がバックヴォーカルとして参加しており
彼女とのコーラスワークは絶大で輝いている。
一方のスクリームVoもまたBLACK METAL並の狂暴ぶり。
中でも低音で唸るグロウルVoを取り入れた所が凄い。
スクリーモにグロウルが入るなんてその発想は無かった!
そしてこの対称的な2つのVoが
別々に展開する事が無く堂々と掛け合いを魅せているのだ。
これが巧みで凄く上手い。
息の合ったバンドの巧みな表現力にただ騒然である。
特に2曲目「AMBROSIA」には完全に心奪われた。
今年大注目の1枚。
その美しく繊細な狂気に酔いしれる。