「INDEPENDIENTE」Dragon Ash

INDEPENDIENTE(初回限定盤)

INDEPENDIENTE(初回限定盤)

10年目の節目に出たこの一枚を聴いて
やはりこのBANDは只じゃ転ばないなと圧倒された。
日本のMIXTURE ROCK BANDで凄腕のを3つあげるなら
自分は山嵐RIZE、そしてDragon Ashである。
とは言ってもそれほど根強いリスナーって訳でもなく
ただ傑作アルバム「HARVEST」の
もたらした衝撃があまりにもデカかった。
HARVEST

HARVEST

PUNK+HipHopのイメージが強かった音楽性を一掃して
メロディを重視した音の世界、ドラムンベースとの巧みな融合と
BANDを次の段階へと一気に推し進めた一枚は
MIXTURE ROCKの新たな可能性を知らしめた一枚でもあった。
そして彼等が目指した次の一手は「ラテンロック」だった。
Rio de Emocion (リオ・デ・エモシオン)

Rio de Emocion (リオ・デ・エモシオン)

前作「Rio de Emocion」におけるラテンへの傾倒は
そう来たか!と驚いた反面、妙に納得したりもしたりする。
情熱的なフラメンコサウンド
彼等の音楽にすんなりとハマってしまったからだ。
でも今振り返るとこの段階はまだ序章に過ぎなかった。
まさかこうも本格的に染まってしまうとは!
Gtだけでなくリズム隊も完全にラテンに染まり
その洗練された演奏力は前作どころか全てを越えてしまった。
(特にベースの自由奔放ぶりがヤバい。育三さんやったぜ!!!)
もう余計な要素は全て入らない完全無欠の中欧テイスト。
やるならここまでやってやる!といったKjの粋心を感じる。
最初に述べたMIXTURE ROCK BAND3傑の内
山嵐は芯を全く変えることなく音楽性を拡大して
RIZEは原点に立ち返ることで自らを成長させていった。
そしてDragon Ashは己を徹底的に開拓することによって
プラスへと変えてさらなる段階へと進ませている。
ただ最後の「夢で逢えたら」だけは
Kj特有の包み込むような温かさのある
これぞDragon Ashともいうべきテイストになっている。
まあ良い曲だからいいか。