「HARVEST」NAGLFAR

Harvest

Harvest

発売が4月で時期がずれているがBLACK METAL第2弾である。
スウェーデンの5人組、NAGLFAR
彼等のアルバムを買うのは2枚目だったりする。
1枚目は中古市場で購入した
彼等の代表作とも言える2nd「DIABOLICAL」である。
Diabolical

Diabolical

NAGLFARの良さは何と言ってもGtである。
ツインの片方が暴虐なリフを刻み
もう片方がメロディアスなフレーズを弾く。
壮大であり暴虐でありメロディアス。
この3つの要素が見事に組み込まれている。
そして当時のVoだったJens Rydenの
これでもかと掻き毟ったダミ声のシャウトも壮絶だった。
現在Jensは学業に専念するためにバンドを脱退。
それまでBaを努めていたKristoffer OliviusがVoになっている。
Kristofferはビジュアル的にインパクトはデカい。
一方Voの方はインパクトの点ではJensにやや劣るが
それでもフロントマンとしては申し分無いシャウトぶりである。
だけどやはりNAGLFARの醍醐味はGtだ。
新作「HARVEST」では音の世界観が拡大して
よりダークでメロディアスな1枚に仕上がっている。
特にラストのタイトル曲「HARVEST」においては
メロデスと言ってもいいくらいだろう。
どこか冷たくそして切ない独特の暗い世界は
ある種BLACK METALの本質に近いものになっている。
これからこういうテイストで行くのか、
それとも暴虐でインパクトのある作風に戻るか、
若干不安な要素はあるんだろうけれども
このアルバムはNAGLFARのターニングポイントになるだろう。
美と狂気は紙一重