「Ire Works」THE DILLINGER ESCAPE PLAN

アイア・ワークス

アイア・ワークス

ヤバい。ヤバすぎる。
正真正銘のカオティックの傑作がここに現れた。
何から何まで良い意味で狂っている。
言わば1stの衝動性と2ndの実験性を吸収して
完全にごっちゃ混ぜにしたカオスの境地である。
冒頭から爆音を放ち問答無用の暴れまくり。
かと思えば3曲目でMike Pattonを髣髴させる
高くてトリッキーな歌声が響きまくり
次にはデジタルなノイズが所狭しと暴れて
混沌に包まれたら再び衝動が始まる。
ジャンルだとか音の統一とか一切無い。
まさにここは音楽の無限放置帯。
それにしてもノイズやラテンミュージックに
アングラなHARD ROCKと音の雑食性が凄く広い。
それを一気に吐き出すから面白い。
なんか自分の頭の中をひっくり返された感じで
BANDとは妙に親近感を感じてしまう。
2ndでの賛否両論やメンバーチェンジ等の
ゴタゴタがBANDの中に渦巻いていたが
それすら一気に消し去る怒りと狂いの一枚。
音楽にルールなんざクソくらえ!!!