「ARTERNA」RIZE 

ALTERNA

ALTERNA

これだ。
これを待っていた。
日本で「爆音」という言葉が
最も似合うBANDがついに帰ってきた。
1曲目の「神」から凄まじいグルーヴを弾き出し
そのまま最後まで我流のままに突っ走る。
新たに加入したBaのKenKenの貢献が素晴らしく
兄弟仁義のリズムは過去最高の完成度を誇る。
そしてガッチリした土台の上で
HEAVYに踊るように鳴り捲るGUITAR!!!
RIZEのBANDとしての破壊力をこれでもかと魅せつけられた。
そしてJESSE兄貴はひたすらに真っ直ぐだった。
個人的な意見だけど今までのRIZEの作品の中で
最もリスペクトするのは2ndの「FOREPLAY」である。
ちょうどその時期にLIVEを生で見たというのもあるけど
(あのLIVEの一体感は生涯忘れられない記憶になっている)
この頃がBANDにとって最もいきいきとしていると感じたからだ。
その後に出たアルバムは個々に良い部分はあるが
2ndほどのPOWERを感じられなかったのもまた事実。
前作の「SPIT&YELL 」は活動休止後の再始動作だったが
思ったほど内向的でちょっと意外に感じた。
(ただ自分を見つめなおすという点では重要な1枚であり
 改めて聴くとこれはこれで良いアルバムだなと思う)
そしてBaの交代を経て何もかも吹っ切れて
本当の意味での再始動となった最初の曲が
あの「ピンクスパイダー」だったからそれはそれで驚いた。
だけどこれが凄く良いのである。
言うまでも無くhideさんの屈指の名曲であるが
SOUNDはあくまでもRIZE流。
しかしその中に宿る“魂”は同じもの。
それにしても改めてやっぱり名曲だわコレ。
(ちなみにMIXはhideさんの盟友でもあるINA氏。
 何だろう、この懐かしい響き)
BANDの中に生じた“もやもや”を全て吹き飛ばし
持て余していた力を呼び覚まして再び目覚めた「爆音」。
久々に心も体も揺さぶられる最高傑作。
そして最後に特筆すべきはその次に収録されている「heiwa」。
曲もメッセージも凄くシンプルであるが逆に深く突き刺さる。
 

ヘイワって言葉が何か
懐かしく聞こえねえか?

 
JESSEさん。アンタはやっぱ真っ直ぐな人だ。