3月11日(SUN)

まずは遅れ馳せながらこのLIVEのレポート。
カオティックハードコアの帝王CONVERGE
広島初上陸となった激動のLIVEに行ってきました。
場所はBAD LANDS
地下のライブハウスでスペースはやや小さいが
盛り上がるには丁度良く
酒がビールしか出ないのを除けばなかなか良い。
GOODSもいろいろあったが自分は迷わず
名盤「JANE DOE」のジャケ画に描かれてある
女性の顔がプリントされたもんを購入。

JANE DOE

JANE DOE

この顔が表面にビッシリとあるから
なんか着たらツッコまれそうな気もするけどまあいいか。
今回のLIVEはゲストアクトに
日本の叙情ハードコア代表envy
PLANES MISTAKEN FOR STARS
というコロラドのエモーショナルハードコアバンドが参加。
3バンドがそれぞれ独自の個性でぶつかり合った
壮絶極まりないHARD CORE異種格闘技戦となりました。
 
PLANES MISTAKEN FOR STARS
マーシー

マーシー

トップバッターはジャケ画がCONVERGEと似た要素を持つ
(つうかデザイナー同じっしょ)
PLANES MISTAKEN FOR STARS(以下PMFS)。
バンド名自体も初耳なのでとりあえず缶ビール片手に様子見。
するとメンバーも缶ビール持参で登場。
フロント3人のデカさに圧倒。やっぱ外人は背が高い。
それとは別に後方のドラマーの髭がMASTODON級に濃い。
ビジュアルで面食らう中で演奏が開始。
これが濃い!!! 濃厚にHEAVYで泥臭いEMOTIONALな音だ。
長身長髪に髭、ヨレたチェック柄のシャツに
ジーンズを着こなしたVoは轟音の中で豪快に叫びあげる。
Gtは今にも倒れそうな勢いでかき鳴らし
Baは低い位置にSetされたマイクに向かって吼えると
各メンバーも個性を見事に出しきっている。
音の荒々しさはMASTODON寄りだが
中身はしっかりとしたHARD CORE。
しかもなぜかビールがよく似合う。
酔いと轟音の間にある不思議な感覚の状態で聴いていた。
LIVEは暖かい空気で盛り上がる中で終了。
HARD COREだけど妙にブルージーな印象だった。
 
envy
Insomniac doze

Insomniac doze

次は海外で絶賛を受けている実績を持つ
日本のHARD CORE BAND envy
とか言いながらこのBANDも聴くのは初めてだったりする。
日本のHARD COREやPOST ROCKに関して実は疎い。
toeも最近知ったし)
そういうわけで初めて彼等のLIVEを目の当たりにしたが
これが想像以上に圧倒、圧倒である。
静寂の中で響き渡る2本のGtの轟音に突き刺さる絶叫。
彼等の音は言ってみれば
(ベタな表現で申し訳ないが)ISIS+MOGWAYだが
その心象をえぐるようなノイズとメロディの融合は
もはや「美」の境地すら完全に越えていると思う。
要するに凄く破滅的でなおかつ心を揺さぶられてしまったということ。
また照明も良い仕事をしており
特に暗闇に蒼い光が灯る所とかは
音の世界に見事に掛け合わさっていて凄く印象深かった。
唯一残念だったのは
Voの語り掛ける詞の部分がよく聴き取れなかったこと。
まあこれは仕方ないか。
なにはともあれ圧倒的な存在を見せ付けて終了し
いよいよメインアクトへ。
 
CONVERGE
No Heroes

No Heroes

「狂宴」とはまさにこのことだった。
まさかとは思ったがやっぱり彼等は凄まじかった。
メンバーが直々に機材のセットをして
最後まで入念にCHECKしたGtのKurtが
最新作「NO HEROES」の収録曲「plagues」の
あの印象的なイントロを引き出すと同時に暗転。
DrのBen、BaのNateとメンバーが次々と登場して
最後にVoのJacobがスキンヘッドで登場
・・・ってスキンヘッド!?!
彼等の写真を初めて目にした時はボサボサ頭だったJakob。
その後ショートヘアになったかと思ったがついに出家するとは。
しかし意外とデカかったのね。
そして重厚な曲「plagues」が終了して
アルバムのタイトルトラック「no heroes」が始まった突端に
一気に会場は狂気がひしめくモッシュピットへと変化!!!
おいおい! さっきまで大人しく見てたじゃねえかと思いつつ
「JANE DOE」シャツを装備した我輩も参加。そして転倒
ここに来てHARD CORE KIDS達の血が一気に騒ぎ出す。
あれだけ派手に暴れながらサビの「NO HEROES!!!」では
オーディエンス一同、腕を振り上げて大絶叫。
観客の暴れっぷりも凄いがやはり最も凄いのはVoのJacob。
衝撃的なあの金切り声はLIVEでも絶大な効力を発揮して
暴れまくるオーディエンスを前に吼える、吼える、吼える!
HARD CORE再上級クラスの絶叫は最強の狂気だった。
BANDの演奏は意外としっかりしており
GtのKurtが演奏に徹する一方でBaのNateがひたすら煽る!
その後方でがっつくように叩くDrのBenもまた印象的だった。
曲目は新作を中心に過去の曲を織り交ぜるように展開。
オーディエンスの暴れっぷりも覚めやらず終盤にはダイブも。
だがダイブの経験が無かった我輩は
思いっきり顔面に足を食らう。でも気にしない(苦笑)。
ノイズとブルータルとモッシュの嵐にまみれたLIVEは
時間の長さを感じさせずあっという間に一旦終了。
そして怒涛のアンコールに突入。
再びBANDが登場して大暴れしてついにラスト1曲。
それは「JONE DOE」の伝説の1曲目「concubine」!!!
待ってましたとばかりに前方で頭を振りまくる我輩。
狂いに狂いまくったLIVEはこうして大団円を迎えて終了。
我輩もJacobとガッチリ握手をして参りました。
 
とにかく実に凄まじかった。
HARD COREとは何たるかの真髄を直で知らしめたLIVEだった。
CONVERGEに限らず3BAND共に自らの個性を魅せつけた。
特にenvyは想像以上に素晴らしかった。
そして自分は生粋のHARD CORE KIDSだなと感じた。
次回も小さい会場で良いからぜひやって欲しい。
 
CONVERGE セットリスト(2chより抜粋)
Plagues
No Heroes
Eagles Become Vultures
The Broken Vow
Drop Out
Hope Street
Bitter And Then Some
Last Light
Locust Reign
Forsaken
Vengence
Black Cloud
Versus
Heartache
Hellbound
Homewrecker
Concubine
 
 
終了後、全身汗でビッショリになったので
会場隣の駐車場のトイレで予め持ってきた服に着替えてたら
ちょうど閉まる寸前で警備員のおっさんと入り口で鉢合わせ。