「NEW ERECTIONS」THE LOCUST

何かここ最近になって
街灯に多くの虫が集うようになってきた。
見た目もアレだが羽音も相当鬱になってくる。
そんな頃を見計らってきたかは定かではないが
バッタのコスプレで演奏するGRIND CORE集団
THE LOCUSTの新作がいつのまにか登場した。
彼等の存在を知ったのは丁度去年のこの時期で
GRIND CORE特有の短い時間で爆走して叫ぶスタイルに
虫の羽音を思わせる無気味なメロディのキーボードを加えた
狂暴というよりは不気味なGRIND COREに圧倒されたのだった。
そして新作はその不気味さを前作以上に伸ばしつながら
演奏時間や世界観までも広げちゃって
これはもうPOST ROCKを思わせる音なのである。
中には4分の曲もあり一般の曲ではそれほど対した長さでは無いが
その不可思議で深い演奏から妙に時が長く感じられる。
型に囚われずにひたすら我が道を貫いて未知の領域に入っていく。
不思議な感覚になる1枚だ。
ちなみにこのアルバムもまた邦題が変で
特に3曲目の「バーベキュー団体に応答せよ」はかなり意味不明。
でもそれがGRIND CORE。