「THE FALL OF IDEALS」ALL THAT REMAINS

Fall of Ideals

アメリカ　マサチューセッツ州。
METAL COREを良く知る者は必ず通るキーワードである。
KILLSWITCH ENGAGE
SHADOWS FALL
UNEARTH
METAL CORE界に名を轟かせるこれらのBANDの出身地だ。
これまではこの3BANDをまとめて
「マサチューセッツ３大メタルコア」と表していたが
ここに来てまた新たなBANDの躍進により
「マサチューセッツメタルコア四天王」が誕生した。
その４番目に出てきたのがこのALL THAT REMAINSだ。
かってSHADOWS FALLの初代Voを努めていた
Philip Labonteを中心に結成された女性Baを含む5人組。
先ほど述べたマサチューセッツ四天王の音楽性を比較すると
KILLSWITCH ENGAGEはソウルフルなVoに美メロを極め
SHADOWS FALLはHARD COREの素材で
正統派のHEAVY METALを作り上げ
UNEARTHはひたすらTHRASHで攻めまくると
三者三様に個性を持った音で入り乱れているが
このALL THAT REMAINSもまた個性のある音を持っている。
まずはHARD CORE、THRASH、MELODICの
３つの要素がバランス良く取り入れた楽曲になっている事。
特にGtは序盤の"攻め"も良いが
中盤のギターソロが特に際立っており掛け合いになると最高潮。
またDrも怒涛のパワーで攻めて印象深い。
そして何よりも特徴的なのはPhilipの巧みなVoで
壮絶なスクリームと爽快なメロディックヴォーカルの
両極端にある２つの要素をスイッチが切り替わるかのように変えて
見事に使い分けてこなしているのが圧倒的である。
全体的にオーストドックスで分かりやすいテイストだが
この先にて彼等の音楽が重要な軸となって行くのには間違い無い。
今、確実に逃してはならないBANDである。