「The World e.p.」9mm Parabellum Bullet

The World e.p.

和音と衝動的なHARD COREは妙に相性が良い。
それを証明してみせた向井秀徳
（NUMBER GIRL、ZAZEN BOYS）氏を筆頭に
それを継承したROCK BANDが音楽界を賑わせている。
凛として時雨がまさにその一角だが
この9mm Parabellum Bulletも外せない存在だ。
聴いてみて凄く不思議な感覚に浸れる。
Gtのメロディは独特の風格漂う音色になっているが
リズム隊がそれを違和感無く乗っけて一直線に暴走している。
フロントマンの浮遊感漂うVoが流れるかと思いきや
もがく様に叫びまくるスクリームが襲い掛かる。
ROCKとHARD COREの間を往復して蹂躙しているサウンド。
曲自体はシンプルであるが表現が破壊的。
その圧倒的なインパクトに聴き手は引き込まれるのだ。
中でも蛇のように這いずるベースがヤバすぎる。
これでVoのインパクトがさらに大きければ良いんだけど
そこはまだ若干演奏の方が上なのが少し残念な所。
しかしながらこれほどマグマの煮えたぎった爆裂ぶりは見事。
鋭い感情は人をここまでも獣へと変えるのか。