「SEND AWAY THE TIGERS」MANIC STREET PREACHERS

Send Away the Tigers

Send Away the Tigers

しかし本当に良いメロディを持つBANDだと思う。
数奇な運命の中で長いキャリアを潜り抜けた
英国ウェールズ発、MANIC STREET PREACHERS
自分は彼等の音楽をそれほど知ってるわけでもなく
のめり込むほど聴き込んでいるわけでもない。
(↑近い内にもっと掘り下げようかと思っているけど・・・)
しかし彼等の放つROCKが
他のどのBANDのROCKよりも明らかに異質であり
彼等にしか出せない魅力があると感じているのもまた事実だ。
それが今作を聴いて一層引き出されたと思う。
透き通ったメロディが印象的な前作「LIFE BLOOD」、
曲に込められた怒りが暴れまくった「KNOW YOUR ENEMY」で
彼等の存在を知ったのだが今作はどれとも全く違う。
どうやら原点に回帰したようでこれが彼等本来の姿のようだ。
シンプルでスタンダードなROCK SOUNDであるが
凄く活きた衝動性に満ち溢れており思わず聞き惚れてしまう。
リズム隊は生命溢れるほどに揺れるグルーヴを刻み
Gtは時には重く時には光るようなノイズを刻む。
そしてJames Dean BradfieldのVoは
甲高く温かみのある声で心に突き刺さってくる。
EMOの要素なんて何一つ無いのに
これほど心を揺さぶれるのだから不思議だ。
いや、それこそがROCKの成せる技か。