「The Awakening」caliban

ジ・アウェイクニング

ジ・アウェイクニング

前作「The Undying Darkness」から1年と3ヶ月。
早いペースでジャーマンメタルコアの強豪calibanの新作が出た。
しかし凄い早いペースである。
前作はIN FLAMESのAnders Fridenが
プロデュースしてよりMETAL化した傑作になった。
今回はBenny Richterというキーボード奏者で
その影響があってかこれまでの怒涛のMETAL CORE SOUNDに
鍵盤のメロディが加わりメロデスに近いSOUNDへ進化した。
それに加えてこれまで潜めていたHARD COREのパートが復活。
予想以上にボリュームが溢れかえった内容の1枚となった。
やはり素晴らしいのはAndyことAndreas DornerのVoで
想像を絶するほど高音で殺傷力のあるスクリームは健在だが
今度はさらに低音で唸るグロウルも多様化しており
その凶暴性は格段に進化を増している。
対称的にGtと兼任しているDenis SchmidtのVoは
より透き通って輝きを増し曲に色味を付けている。
驚いたのは結成10年を迎えマンネリ化しつつある中で
凶暴性を依然保ちながらもさらに新たな次元に進んでいる事と
今まで最もCRAZYで完成度の高い1枚に仕上がってる事である。
想像以上に侮れない傑作。
 
ただ一つ難点を言うならばAndyのビジュアル。
以前のゴスのかかったメイクに加えて今度は濃い髭も生やしており
どこの男爵???と言いたいほど想像を絶する顔つきに・・・。