「LIFE FOR THE LIARS」THE USED

ライズ・フォー・ライアーズ

ライズ・フォー・ライアーズ

Bert McCracken 。
スクリーモ界の代表格THE USEDのフロントマンで
そのシャウトのブチギレっぷりもスクリーモ最強クラスである。
内臓ごと出ると思うかのごとく感情を吐き出す彼のVoは
バンド特有のネガティヴな楽曲に見事にハマりその名を知らしめた。
その後バンドは次の作品でやや違う路線に入るのだが
それは結局バンドを崩壊の危機に導いてしまい
結果的にドラマーが脱退してしまう結果になってしまった。
自分がTHE USEDを聴くようになったのは
実は1st(「the used」)ではなく
2nd(「In Love And Death」)からで
その1曲目「Take It Away」において
キャッチーな曲調にここぞとキレまくるBertのVoという
スタイルが気に入って購入と至ったからである。
だがそれはTHE USED本来の姿ではなく
繊細でネガティヴなメロディにキレるVoが正解である。
だから自分の好きなスクリーモはどちらかというと
GLASSJAWSTORY OF THE YEARのような
キャッチーだけど狂暴という曲の方をよく好む方なのだ。
しかし時が流れTHE USEDの1stもありだなと思うようになり
当初買う予定に無かった3rdアルバムも購入に至った。
で蓋を開けてみれば以外や以外、
修羅場を潜り抜けた彼等は全てにおいて幅を広げてみせた。
前半はBertのシャウトを前面に押した楽曲が目立つが
後半になるとメロディアスな楽曲が占める並びとなった。
鍵盤やストリングスを惜しげも無く導入して
中にはシャウト無しでBertが唄い通す曲もある。
ある意味「オレはシャウトだけじゃないんだぞ」という
BertのVo及びバンドの成長の証として魅せつけられる1枚。
・・・でももう少し過激な方が良かったかも。