「LIBERTAD」VELVET REVOLVER

LIBERTAD

LIBERTAD

シビれるほどに危険で泥臭くて切ない。
ROCK'N'ROLL!!!
言うまでも無く世界に轟くROCKER達が集結した
最高にCOOLなROCK BAND
VELVET REVOLVER(以下VR)。
彼等のLIVEを見たのは2005年のSONIC MANIA 。
あの時見たLIVEは夢じゃないかと思うほど衝撃的で
ROCKの神が降りたかのような(←言いすぎ?)輝きだった。
SlashはクールにGtを持ってソロを奏でる。
Duffは硬派にマッチョなベースを刻む。
そしてScottは華奢な体でVoのオーラを魅せつけた。
あれほど贅沢に思ったLIVEは良い経験だった。
それから2年もの歳月をかけてVRは再び動き出した。
VRの放った新作「LIBERTAD」(スペイン語で「自由」)は
前作「CONTRABAND」以上に
人間の内面的な衝動と葛藤に満ちたCOOLすぎるROCKだった。
序盤は硬派で刺激的な彼等特有のテイストに満ちているが
5曲目の「THE LAST FIGHT」から流れは変わる。
どん底に落ちた男が「これが最後の戦いだ」と
這い上がって行く歌詞で綴られた曲は
人生の儚さとそれに向かって行く希望に満ちている
至極のバラードナンバーである。
以降は切なさと衝動が交互に放たれている。
ROCK'N'ROLLは派手で刺激的な風に見えて
実際は人の心の内をリアルに写し出している。
VRは特にそれがリアルに感じられるから凄い。
(それはScottの生き様もあるからかもしれないけど)
一方でこのアルバムのもう一つの聴き所は
より一層結束したBANDが放つ圧倒的な一体感のある演奏だ。
各メンバーの実力は既にお墨付きなわけだが
前作にあった「スペシャル」的な印象は一切無くなり
完全なる1つのROCK BANDとしてのVRの音となっている。
「贅沢」を越えたROCKの一撃必殺の1枚。
久々の熱い刺激!!!