「ZEITGEIST」SMASHING PUMPKINS

ツァイトガイスト

ツァイトガイスト

アイツが帰ってきた。
怒り狂って帰ってきた。
怒りの激音を奏でながら帰ってきた。
アイツの名はBilly Corgan
怒れる激音を奏でるBANDの名はSMASHING PUMPKINS
2007年は復活の年とも言われている。
日本だけではなく世界各地で
一度解散したり活動停止したBANDが動き始めた。
その中でも特に嬉しかったのが
RAGE AGAINST THE MACHINE
ヌンチャク
そしてSMASHING PUMPKINS(以下スマパン)だ。
スマパンの解散は涙の解散だった。
インタビュアーまで涙するのがのが印象深かった。
その後彼はZWANという温厚なメロディを奏でるBANDを結成。
凄く楽しそうにやっていたがすぐ解散。
その後ソロアルバムで80年代ニューウェイヴ路線を開拓し
彼は彼なりに活動していたが何か物足りなかった。
それは衝動的なノイズに満ちたROCK SOUND!!!
解散前のアルバム
「MACHINA/The Machines of God」は凄かった。
美しいメロディと狂ったノイズが融合したSOUNDは
自分がスマパンにハマるきっかけを作った衝撃だった。
あれから7年の歳月が流れてすっかり垢を取ったBillyと
唯一の盟友Jimmy Chamberlinのみでスマパンは蘇った。
その復活アルバム「ZEISTGEIST」は
Billyがこれまでに溜めた怒りと恨み辛みを一気に吐き出す
想像を絶するほどHEAVYでROCKに満ちたSOUNDだった。
アルバムの前半はほとんど怒りで生め尽くされている。
特に現代のアメリカへの
メッセージを徹底的に描いた「UNITED STATES」は
インストメンタルパートにおいての激情ぶりが最高潮だった。
その後は割とメロディアスな曲も入ってくるが
やはり前半の圧倒的なLOUD ROCK SOUNDが残る。
Jimmyの激速轟音ドラムも半端ではない。
ここぞと言うときに魅せるプレイが心を掴んで放さない。
そしてBilly。あれほどの甘い声を持っていながら
あれほどの衝動生を奏でる音を奏でられるから凄い。
アイツが帰ってきた。
天性の甘い歌声と内に秘めた狂気と共に帰ってきた。
アイツの名はBilly Corgan
彼のBANDの名はSMASHING PUMPKINS