「holding a wolf by the ears」FROM AUTUMN TO ASHES

Holding a Wolf By the Ears

Holding a Wolf By the Ears

音源を初めて耳にして
「これはヤベえぞ。凄いBANDになるんじゃないか?」
と思った頃にドンピシャでLIVEが見れたBANDがいる。
それがこの5人組、FROM AUTUMN TO ASHES
SCREAMOでありながらMETALの要素を多く含んでおり
特にフロントマンのHARD CORE直系のスクリームと
Dr兼Voの高音で切ないメロディックヴォーカルの
絶妙な掛け合いが印象に残る多彩な音楽性を持っている。
2004年の初来日では広島に来ており
フロントマンのBenjamin Perriの吼えっぷりや
あれだけ大きな声量で唄って叫びながらも
渾身の力を込めたドラミングを披露するFrancis Mark
のタフさに結構驚いたものだった。
ショウもなかなか熱が入ってベストなLIVEだった。
その翌年に彼等は3枚目のアルバム
「ABANDON YOUR FRIENDS」を完成させるのだが
これが過去2作とは打って変わって
METALというよりはむしろEMOの路線になって妙に爽やかだった。
しかもBenjaminが吼える曲とFrancisの唄う曲で
音楽的や雰囲気的なズレが生じてしまっており
さらにEMO路線だからスクリームのパートが少なく
これはなんか嫌な予感するな〜と思ってたりしたら
案の定Benjaminは音楽に情熱を失い脱退してしまった。
そしてこの新作「holding a wolf by the ears」では
Francis Markが全面的にVoを努めることになった。
ということは結構EMOな内容のアルバムになるかと思いきや
Francis、吼えまくってる。
もう感覚がブチ切れたかのようなスクリームを見せていた。
前作の落ち着いた路線は制作側に問題があったようで
新作はレーベル移籍して制作環境を変えたところで
初期の頃に近いHARD CORE満載のSOUNDへと変貌した。
それにしてもFrancisのキレっぷりはかなり衝撃的だ。
彼の印象はガリガリで冷たいオーラを放っている感じで
フロントマンになった彼の姿は若干想像しにくいのだが、
(Drは音源では叩いているが現在別のDrを入れた模様)
逆に普段温厚そうな人が突然ブチ切れるように吼える様は
ある種想像を絶するような攻撃性を秘めており
帰ってBANDにとっては凄くプラスな要素になったはず。
曲もほとんどがMETAL要素の高いHARD COREナンバーで
BANDに起こった鬱憤を晴らすかの如くキレてキレまくる!
窮地から這い上がった激烈な一撃。