「BLEED THE FIFTH」DIVINE HERESY

ブリード・ザ・フィフス

ブリード・ザ・フィフス

FEAR FACTORY・・・。
HARD CORE、DEATH METAL、INDUSTRIAL ROCK等
様々な要素を複合したNOIZE HARD COREのパイオニア
特に巨体な風格のDeno Cazaresが放つ
切れ味の濃いギターバッキングは強烈な存在を放っていた。
そのFEAR FACTORYが解散を表明したのは2002年。
VoのBurton C. Bellが脱退したのが理由とされている。
が、その2年後にDeno以外のメンバーであっさり再結成。
真の目的は人間関係的に反りが合わなかったDeno及び
当時所属していたROADRUNNERと縁を切ることだった。
だが個人的な意見ではあるけれど
正直あの時点でFEAR FACTORYは終わってしまったと思う。
少なくとも現時点ではそう思う。
再始動作「ARCHETYPE」は前半は良かったものの
後半はMODERN HEAVYと化して微妙に中途半端だった。
その次に出たアルバムに関してはさらに微妙で
Deno抜きだとどうなるかが分かりやすく見せ付けられた。
そのDenoが今年ついに本格的な新BANDを始動させた。
名はDIVINE HERESY
Drに元HATE ETERNALのTim Young 、
Voに新人のTommy Ventを迎えて制作された1st ALBUM。
先の(現)FEAR FACTORYと比較させて悪いが
彼等が今何を失ってしまったのかがこの一枚でよ〜く分かる!
ご丁寧にタイトルも「BLEED THE FIFTH」(5枚目に流血を)!
FEAR FACTORYの"5作目"
ARCHETYPE」に対する彼の回答だ。
HEAVYでNOIZEのほとばしる鬼のようなGtの嵐!!!
この凄まじき切れ味のGUITER SOUNDはDenoにしか創れない。
だがさらにインパクトを与えたのがDr!!!
やはり正確無比な天才Raymond Herreraに代わるドラマーは
同じようにテクニカルなプレイヤーでなくてはならない。
百戦錬磨の豪腕Timは見事それに応えてくれた。
ブルデス仕込みの響き揺るがすブラストビートは圧巻。
そして意外な貢献を魅せたのがVoのTommyで
PANTERAのPhil Anselmoを髣髴させるパワフルなシャウトと
爽快に冴え渡る唄いっぷりが聴く者を魅了させる。
特に5曲目「SAVIOR SELF」のサビは芯に響かせる。
強靭で暴虐なるBRUTAL COREを前面に出しながら
攻めて攻めて攻めて、攻めきったところで唄い上げる。
これぞDenoの世界。Denoの最骨頂。とてつもない一発目。
どっからどこでもかかって来い!!!