「MONT BLANC」ASPARAGUS

MONT BLANC

MONT BLANC

このASPARAGUSもそうなんだけど
CAPTAIN HEDGE HOGの時といい、
木村カエラに提供した曲といい、
渡邊忍氏(以下シノッピ)の描く曲は
毎度聴いて鳥肌が立つ感覚を覚える。
気持ち良いくらいの爽快さと切ないほどの重さ、
そして心にスッとくるメロディの鮮やかさが
全て予想を裏切るほど意外なところをついて展開する。
熱いROCKと暖かいROCKを同時に併せ持ったってところか。
これはシノッピでしか創れない曲かもしれない。
そんなシノッピだが新作「MONT BLANC」では
これまでに無かったシノッピの新たな境地も魅せている。
何と言うか「切なさ」という要素が増大している。
もちろん過去にも切ない曲は存在しているが
今作ほど印象に残る曲に恵まれたのは初めてだと思う。
3曲目の「JERK」や5曲目「UNREQUITED LOVE」
そして8曲目の「DEAD SONG」がまさにそれ。
3曲それぞれ全く違うアプローチで展開しているが
これまでのシノッピの曲調とは異なる新たな曲揃いだ。
また7曲目の「DECOY」のような
HARD ROCKのテイストが溢れる曲もまた新鮮な所。
シノッピの曲創りの進化は留まるところを知らない。
またBaが交替してよりグルーヴが速くなり
BAND全体の一体感もグッと挙がったようにも感じる。
進化した究極のメロディが詰まった一枚。
甘いVoも必聴!!!