「THE VARANGIAN WAY」TURISAS

ザ・ヴァランジャン・ウェイ~大海原の覇者~

ザ・ヴァランジャン・ウェイ~大海原の覇者~

VIKING METAL 。
北欧の原住民ヴァイキングの自由奔放で勇敢な精神に基づき
それをMETALで表現する北欧METALのジャンルの一つである。
そのVIKING METALを一躍有名にしたのがKORPIKLAANI
小屋から出てくるバイオリン弾きやいきなり酒場でプロレスごっこ
といったPVはある意味伝説的なものにした。
しかし彼等のPVが世に出回る数ヶ月前に
別の形でVIKING METALの衝撃を轟かしたBANDがいる。
それがこのフィンランドTURISASだ。
2004年10月。某音楽誌の「勝手にアー写大賞」と名付けられた
ミニ特集にて彼等の衝(←笑?)撃的な写真は世に放たれた。
それがこれ↓である。



見よ! この完璧ぶりを!!!
もうどこからどう見ても立派なヴァイキングだ。
しかも彼等のどう見てもVIKINGな服装は
決してこの写真のためだけに着ているのではない。
これがTURISASの正装でありLIVEもこれでやるのだ。
しかも一部の写真には全裸で演奏といったものもある。
(↑さすがにこれは載せられない)
とどめがALBUMのタイトル。名は「BATTELE METAL」!!!
バトル・メタル

バトル・メタル

と、まあこのようにビジュアル面でインパクトが強い彼等だが
肝心の音のこだわりも半端無い。
壮大なオーケストラに寛大なホーンやヴァイオリン、
大海原を有閑に渡るかのごとく重厚なMETAL SOUNDに
叫び、唄い、吼えるVoと全てがVIKINGそのものに満たしている。
VIKING METAL」の名に最も近いのがTURISASだ。
そんな彼等だがメンバーの交代や事故等が相次ぎ
しばらく日の目を見なかったがついに3年ぶりに帰ってきた。

なんかパワーアップしとる!
タイトルは「THE VARANGIAN WAY」。邦題は「大海原の覇者」。
雄大なるシンフォニックと叩きつけるMETAL SOUNDで幕を開け
そこから大航海のように激しく勇ましいVIKING SONGの嵐。
海の男には持って来い!!!の魂の協奏曲である。
最大のインパクトは5曲目「IN THE COURT OF JARISLEIF」で
今作から加入したヴァイオリンとアコーディオンの奏者2人が
見事に同調して圧巻のテクニカルな演奏を繰り広げている。
全編通して濃厚なBATTLE METAL SOUND満載で
やはり彼等の芯に存在するVIKINGの魂は本物であると確信する。
KORIPIKLAANIが「森の妖精」ならばTURISASは「海の戦士」。
熱すぎる漢(おとこ)METAL!!!