「ZAZEN BOYSⅢ」ZAZEN BOYZ

ZAZEN BOYS Ⅲ

何度も言うがヘンテコなROCKが好きだ。
そして向井秀徳は実にヘンテコだ。
NUMBER GIRLもかなりヘンテコだ。
ヘンテコすぎて実にシビれた。
かと思ったらあっという間に解散した。
そしてこのZAZEN BOYSだ。
1stアルバムはシンプルなROCKだった。
2ndアルバムは濃いすぎるROCKだった。
そしてこの3rdアルバムは複雑怪奇なROCKだ。
とても計算尽くされたたような音楽とは思えない。
むしろごく自然に流れたかのような音楽だ。
自然とは真に複雑なのだ。
そして向井氏のべしゃりは最も怪奇だ。
二度目も後戻りもない一発勝負。
バラバラな個性が奇跡的に集まり形を作り出す。
吐き出すように語りまくる。
どれもやってることは変わってない。
だが最も異様に聞こえるのはなぜだろう。
キーボードの浮遊感なのだろうか。
いや、それも含めてバンドが進化したのだろうか。
くりかえされる諸行無常
よみがえる性的衝動
じっくり染みるROCKのわびさび。