「PAPER WALLS」YELLOWCARD

Paper Walls

Paper Walls

最初はPUNK ROCK+Violinに興味を惹かれて聴いたのに
今では完全に曲の良さで聴くようになっている。
このYELLOWCARDの成長ぶりは凄いと思う。
彼等の描く曲は一曲ごとに哀愁がある。
胸に込み上げるような切なさが鮮明にメロディに描かれ
同時に爆裂するROCK SOUNDがそれを葛藤させる。
これが良く出来ている。だから聴き込んでしまうのだ。
そして今作の「PAPER WALLS」にもそれがよく現れており
YELLOWCARDの底力を思う存分に魅せつけた傑作となった。
前半は躍動感溢れる曲が満載で
Dr(LP)の放つダイナミックな疾走感や
前作以上に存在感のあるSean MackinのViolinが聴き所。
後半は雄大なバラードナンバーで占めており
VoのRyan Keyが渾身の力で唄い上げる。
最後くらいアッパーな曲を入れても良かったと思うが
あえてバラードで占めるのもありだろう。
スカッときてジワリと染みてくる切なさと甘酸っぱさ。
久々にROCKで胸が熱くなった。