2月14日の小話(実話)

え〜くだらない話を一つ。
 
本日2月14日はバレンタインデー。
一般のしきたりでは
女性が恋する男性に
甘い菓子を送り愛情を確かめる、
そうして熱々になったカップルを
ジェイソンが斧でぶった切る日です。
 
よって普段愛情に恵まれない野郎には
愛もクソもねぇよということで
結局は普段通りの生活を送るのみ。
 
で、とある愛情に縁もない男が一人。
その男は某大型商業店の清掃をやっており
本日も店内の巡回清掃作業をしてました。
すると休日のせいかトラブル発生。
お客さんが調味料の瓶を割ってしまい
床に瓶の破片が飛び散ったみたいです。
 
現場に急行してみると
ケチャップらしき瓶が割れており
床一面に赤いドロドロした物が
あちらこちらに飛び散っていました。
なんか具みたいなのも混ざってます。
まるで自殺現場から
遺体を撤去したかのような状態です。
 
そういえば
男は2月14日が来る度に憂鬱になり
目の前にカップルがいると毎回
「いつかバレンタインを血祭りにする」
とかほざいておりましたが
今まさに目の前が血祭り(みたいなもん)。
 
仕方なく男はモップ等を用意しまして
ドロドロの赤い物を拭き取り始めました。
だが男は赤いドロドロから
妙な異臭が出ている事に気付きました。
それは食べ物が腐ったような臭いじゃなく
非常にピリピリ辛いような臭いでした。
 
そう。
赤いドロドロはケチャップではなく
キムチの素だったのです!!!
 
そういえば
男は2月14日が来る度に憂鬱になり
目の前にカップルがいると毎回
「いつかバレンタインを血祭りにする」
とかほざいておりましたが
男が今年迎えた2月14日は
 
 
(キム)チ祭りのバレンタイン
 
 
でございました。
 
おあとがよろしいようで。
 
 
 
冥王書房「この日記を見た者の3割は不幸になるかもしれない」より